草津の奥座敷にある「やまぐち農園」。園主である山口英義は、「花豆(別名:ベニバナインゲン)」作りの4代目にあたります。
曾祖父が1917年に開拓に入り、1920年にこの集落の大塚正美氏が導入した「花豆」の栽培に取り組みました。戦後、祖父が花豆の品種改良に熱心で、父親が祖父とともに大粒の「花豆」の系統を作り上げてきた歴史があります。
草津の奥座敷にある「やまぐち農園」。園主である山口英義は、「花豆(別名:ベニバナインゲン)」作りの4代目にあたります。
曾祖父が1917年に開拓に入り、1920年にこの集落の大塚正美氏が導入した「花豆」の栽培に取り組みました。戦後、祖父が花豆の品種改良に熱心で、父親が祖父とともに大粒の「花豆」の系統を作り上げてきた歴史があります。
夏の季節が短い厳しい自然環境の高冷地にあって、この開拓地の生活を支える貴重な特産物となって、今日に至っています。
花豆は、煮豆で食べるほか、甘納豆などの加工品として草津温泉の名産となってお客さまに親しまれてきました。
この地域は、旧六合村(現中之条町)において、最も標高が高く、草津町に隣接した位置にあります。このため、やまぐち農園は代々、草津温泉の旅館やお客さまに支えれて生き続けてきました。
やまぐち農園の農場は、草津白根山に連なる横手山のすそ野にあります。このすそ野一帯には、「芳ヶ平湿原」(ラムサール条約に平成27年5月登録)、酸性の水が流れる地域に育つ「チャツボミゴケ」(東アジア最大級の群落)などがあり、希少価値の高い自然環境にあることがうかがい知れます。
高冷地で特殊な自然環境にあるため、コメも麦も寒さのため安定的な収穫が望めず定着しませんでした。100年余りの試行錯誤の中で残ってきた品目が「花豆」であり、この地域の特殊な自然環境に合った作物です。いわゆる「伝統野菜」といわれる農産物です。「入山きゅうり」、「幅広いんげん」は、「花豆」とともに地域で種子を取り改良してきたこの地域の伝統的な農産物の代表格です。
六合と書いて「くに」と読みますが、群馬県内の人でも「ろくごう」と読む方が沢山いて「なんて読むのか」とよく聞かれます。
名前の由来は、日本書紀の神武天皇即位のくだりに「六合を兼ねて以って都を開き」とあり、「六合」とは天地と東西南北、すなわち支配の及ぶ範囲「国」を表すことから、「六合」を「くに」と読んでいるというのが定説のようです。
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